Waltz for Debby
Bill Evans の Waltz for Debby といえば、Jazz Piano Trio の中では超有名で、むかし私は親しくなった人にはこれをプレゼントする、ということをやってたので、いままで5枚ぐらい買いました。
美しいメロディから軽快なスイングが始まる。スコット・ラファロのベースが、もう「ぎりぎりいっぱい」までベースの役割を放棄してピアノのメロディーに絡む。評論家が「エヴァンスとラファロの会話」と書いていたが、それ以上に的確な表現はない、すばらしいインタープレイがおこなわれつつ、即興にありがちなぐたぐた感がまったくなく美しく終わる。偶然録音されてしまった奇蹟という感じである。そして、このレコーディングの11日後、ベースのスコット・ラファロが交通事故でなくなってしまい、彼らが新たに会話する機会は永遠に失われてしまった。
「Jazzってなんかわけわからん」という先入観を持っている人や、「ベースって支えるだけのパートだよね」と思ってる人にはぜひ聞いてもらいたいナンバーです。というわけで、iTMS が1曲単位で指定できるのでやってみました。ぜひ試聴してみて欲しいです。
Bill Evans - Waltz for Debby (Take 2)
なお、このワルツをささげられたデビーという女性は、ビル・エヴァンスの彼女ではなく、親戚の女の子だったと思いますので注意(なにが?)