ブログは死なず、ただ放置されるのみ。

終わっちゃいましたね。

二つの世界の片方にいるのでは

「活字中毒R。:就職の面接で、「すごくおっぱいが大きいけど、得するの?」と聞かれたら……」 を読んで、ふむふむと思ってたら 「採用面接はどこまで踏み込んでいいのか?」 を読んでこちらにも納得した自分がいる。というか個人的に、弾さんの

私に言わせればそこで「戦術的」な勝利として採用を勝ち取った人は、社会人として「戦略的」に負けている。すぐに席を立つことこそ正解ではないのか。

がやっぱし正解だと思う。が、鴻上さんの

「御社のような立派な会社の面接官が、どうしてそんな質問をするのですか?まったく、納得できません。どうか、説明して下さい」と、怒りながら、論理的に抗議する人がいたら、即、合格ですね。

の意見も理解できる。

要はお二人の立場の違いにあるのではと思ったりした。私は技術者としては「すぐに席を立つことこそ正解」だと思った。なぜならば、おそらくその面接を行った組織は、目的を達成するためなら何でもアリの世界にあり、そういう世界では、私の考える「技術者が武器とすべきモノ」である「ある条件下で他よりも高確率でミッションを成功させる能力」は、あまり評価されるとは思えない。他に自分を必要としてくれる場所があるはずだと思う。

しかし、鴻上さんは技術者ではなく作家である。作家とはまさに「目的を達成する(自分の作品を世に広める)ためなら何でもアリの世界」にあり、そういう場所では、どんなにいいモノであっても、人の目に触れなければ、存在しないことと同じである。そういう世界では、どんな形であれ、あらゆるチャンスに対し、全力を持って挑む必要がある、ということではないだろうか。

しかし、仮に私が作家になろうものなら、おそらくは自分の作品に対する酷評に耐えられず、無視されることを望み、いずれその世界から消えるだろうことは簡単に想像できる。

住む世界が違うのだろう。

ちなみにわたしは鴻上さんの本を読んで感銘を受けていたことから、氏の意見を好意的に感じているという気はします。

あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント (講談社文庫)

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この本についての私の感想は 「あなたに伝えたい」をご参照ください。

鴻上さんは、劇団第三舞台のひとです。

この本の「第一の輪」「第二の輪」「第三の輪」の話が非常に感銘を受けたので、それを伝えたくて書いてみるのです。

(10/12に書いたエントリの誤記を10/13朝に携帯から修正したところ、後半が消失、10/13夜に新たに後半を追記)