ブログは死なず、ただ放置されるのみ。

終わっちゃいましたね。

闇市の帝王

本エントリは 本が好き! にて献本いただいた本についての書評です。

「焼け跡の東京に君臨した異形の男−。その壮絶な生涯をたどる!」の帯。

期待して読んだのですが、この本の主人公である王長徳氏のイメージがよくわからずに終わった…、そんな印象です。
おそらくは著者はこの人物の生涯を本書にまとめあげるにあたり並ならぬ努力をされたのだと思いますが、それを他者へ伝えるために必要な「ノンフィクションを(悪い意味ではなく)フィクショナイズする」という作業ができていなかったのではないかと感じられました。その結果、読み進むごとに著者が言いたかった「こういうすごいことがあった」ということが私には「これがすごいことなのか?」というふうに感じられ、「まあ、それは伏線なのだろう」と思いつつも、読み進むにつれ、そのギャップは広がっていった、というのが正直な感想です。

読む人が読めば著者の意図するところを感じることができるのかもしれませんが、私の読解力では残念ながら「その壮絶な生涯」を「へー」としか感じられなかったのが残念に思います。

自分が楽しめなかった本を評価することはできないので、星はひとつとさせていただきます。


闇市の帝王

Amazonで購入
livedoor BOOKS
書評/ルポルタージュ