ブログは死なず、ただ放置されるのみ。

終わっちゃいましたね。

おいしいもの、届けます!

本エントリは 本が好き! にて献本いただいた本についての書評です。

本書は、あのセキュリティーでおなじみのセコムの「なぜか」食品通販部門のバイヤー猪口さんの体験記、というか現在進行形でやってることについての本です。

先入観として、セコムという一企業が、自社の事業の販売促進を意図して出版した本なのかと思いつつ読んだわけですが、これが意に反して、単純に楽しめる読み物となっているところがすばらしいと思います。

本書の随所に「信頼が第一である警備保障の会社がいいかげんなものを売ることはできない」とか「名人が作る○○はとんでもなくおいしくて感動した」とか「カタログを見て注文されたお客さんから『すごくおいしかった』という感謝の手紙をもらって、この仕事をしていてよかった」とか書いてあって、ひねくれものの私は眉につばを付けつつ読み進むうちに、この猪口さんのキャラクターに好感をもってゆく自分に気が付きました。

本書を読み終えての感想は「もしこの本が宣伝のためだけのものであり、蓋をあけたら全部嘘だったとしても、その際には表紙に『本書はフィクションです』と示すだけで、非常に良い本であることは変わることはないだろう」ということです。

天職と思える仕事につくことができた人が努力の末、すばらしい体験をし、すばらしい人々にめぐり合い、おいしいものに出会い、成功し…。苦労話もありますが、それも前向きにとらえて「自分を謳歌する」猪口さん。

というわけで星5つ進呈いたします。ちなみに、そのうち何か買いたいとは思いますが、ビンボーなのでだいぶ先の話になると思います。


おいしいもの、届けます!

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