剣道初心者&トランペット吹きの休日(午後編)
昼はまったりと過ごそうと思ったのですが、子供1号は稽古で体力使ったけど、2号はどこにも出かけておらず、家の中で走り回るので、公園に行って遊ばせながらラッパの練習をすることにしました。
まずはミュートつけて Bb メジャースケールをロングトーン。と Bb, B, A のスケール練習。
で、The days of wine and roses (酒とバラの日々:通称酒バラ)をゆっくりと吹く。
気が付くと、周囲に子供が4人ぐらい集まっていた。
「チューリップ」を吹く。
周囲の子供が6人ぐらいに増えていた。
「ドレミの歌」を吹く。
周囲の子供が10人ぐらいに増えていた。
「笑点のテーマ」を吹く。
周囲の子供は増えなかったが、減りもしなかった。
「トランペット吹いてみたい人手をあげてー」というと3人ぐらいが手をあげた。
「じゃあ、一列に並んで〜」というと、10人の列が出来る。
マースピースの普段使ってないほう (Bach 5C) とハンカチを片手に説明
「唇をブーって鳴らした音が、ラッパを通るとこんな音になるんだよ」
で、口でブーと言わせてから、マースピースを当てて、鳴ったところにラッパをつける。
全然鳴らない子もいる。いきなり F が鳴る子もいる。
二周回ったところで「じゃあおしまい。中学になったら吹奏楽部に入りなよ〜」と解散。
そして数十年後、「ある日、公園でトランペットを吹かせてくれた人がいて、それから音楽に目覚めたんです」と、有名ミュージシャンがインタビューに答える…、などと妄想しつつ、自分の練習。
で、その後、ラッパを吹かせてあげた子が私に「おじちゃんの子供(2号)が崖に上って降りられなくて泣いてる!」と知らせてくれました。あわてて救助。
単純に見逃してた私が悪いのですが、このときほど「情けは人のためならず」(ちょっと意味違うけど)と思った日はありませんでした。
帰りにその子たちに「ありがとうーな」と言うと、その子も「ありがとー」と言ってくれて。
私の音楽の理想の一部がまさに現実となったときでした。
音楽っていいものです。