@hanadix REBOOTED

音楽好き(聴く書く演る)なイット系労働者の日常と妄想

怠惰なIT活用による生産性低下に直面する

便利なものをちゃんと便利に使うのはむずかしい。

携帯電話が出来て、いつでも連絡がとれるようになったのは便利だ。「近くまで来たけど、どこ?」と、細かい場所を言わなくても待ち合わせできるようになったのは便利だ。
だけど、仕事でちょっとしたことで、大して考えもせず、知ってる人「もしもし? アレってどこにあったっけ?」とか簡単に聞いて解決させることは、そもそも必要な情報のありかが共有されていないのを、相手の作業に割り込みを入れることで解決させている。そして、また同じように聞くだろう「アレってどこ?」と。

メールが使えて、文章で相手に自分の用件を伝えることができるのは便利だ。出すほうは出したいときに出し、読むほうは読みたいときに読む。
だけど、情報共有のためと称してプロジェクトメンバ全員が入っているメーリングリストへ登録され、1日に100通を越えるメールが飛ぶが、自分が関係する情報は1%以下という状況で、作業漏れが発生したときに「メールちゃんと見とけ!」というのはおかしい。不要な情報をカットして、必要な情報だけをメンバに展開するのがリーダーの仕事だ。

こうして便利になった分、問題を安易に解決させたり、不要な情報を全メンバーにブロードキャストして、全体としては確実に生産性は下がっている。

携帯電話で安易に問合せすることで集中力が失われることによる生産性の低下は、もし統計が取れたとしたら、半端じゃない数字になるのではないか、メーリングリストも同様。

昔話をすると年寄りくさいのでイヤなのだけど、むかし計算機である作業をするときは事前に作業手順を考え、段取りをして、シナリオを作り、もしも想定外の事態になったときのバッファが用意されていた。だから、そのシナリオを忠実に守り、何かあれば適切にアラートを上げていた。計画を達成できたこと、トラブルを適切に対処できたことに満足感を味わったものだ。

今関わっている仕事を見ていると、便利になった分、後回しにされるものが積もり積もって、当日になっても用意されず、締め切りだけが動かず、何か問合せても「今のところ未定」という答えばかりで、こんなんじゃ失敗しても自分のせいだと思えない。

人間が移動に利用する時間は、インフラが向上しても変わらないという。例えば便利な道路ができて、それまでの半分の時間で済み、浮いた時間は、別のところに移動するために使うという。こうしてある場所の渋滞が解消すると、別の場所で渋滞が発生する。

道具はちゃんと考えて使おうよ。少なくともお金をもらっている以上、我々はプロなんだから。