ブログは死なず、ただ放置されるのみ。

終わっちゃいましたね。

GONTITI + スタンダード → 魔法

ヨメさんが「押尾コータローが聴きたい」というので例の山奥のツタヤに行ってきた。ちなみになぜ押尾コータローなのかと聴いたら顔が好みなんだそうだ、なんだそりゃ。ちなみにヨメさんは私の顔は好みじゃないそうです。何か間違ってる。

押尾コータローの横は GONTITI だった。そういえば長らく聴いてない。

初期の GONTITI は打ち込みをバックにゴンザレス三上さんのギターが乗る、みたいなのが多くて、そういうものだと思ってたのだけど、ある年のジャズフェスで、ギター2本とパーカッション3人という不思議な編成でのライブを聴いたら、あまりの「静かなパワー」に圧倒されて、とてもイージーにリスニングできなかった、あの不思議な時間は忘れられない。

というわけで3枚ほど選んでみたら、その内の1枚から魔法の杖が発掘されました。

A Magic Wand of“Standards”
GONTITI
ポニーキャニオン (2002-12-04)
売り上げランキング: 11460

こいつの破壊力は半端ではありません。全曲「あ、どっかで聴いた事ある」と思われる曲をあの2本のギターが奏でられます。別に変わったことをしてるわけではないけど、GONTITI がやれば何でも GONTITI のカラーになるわけですが、こいつを聴くと「Win-Win」というものをすごく感じる。

スタンダードナンバーというのはメロディに凄い力があって、ちょっとしたフェイクでは曲の魅力は失われない。だから奏者のカラーというのが剝き出しになるか、曲と奏者のケンカになるか、最悪メロディに負けてどうでもいいものになるか、そういうのが多い訳ですが、このアルバムに収録されてる音たちは上記のどれにも当てはまらない。

不思議な魔法がかかっておりましたことをご報告して終わります。