ブログは死なず、ただ放置されるのみ。

終わっちゃいましたね。

今日の剣道の先生の話(年末ロングバージョン)

今日は先生お二人からのお話

今年の流行語大賞って知ってますか? 大賞は「イナバウアー」と「品格」という言葉でした。この「品格」というのは数学者の方の書かれた本の言葉だそうですが、この「品格」という言葉は武術にも通じるものがあると思います。
例えば相手が技を出してくるのを待ち伏せたりする剣道は「品格がない」ものです。そうではなくて、自分から打ってゆくことによって出来た、小手が空いたり面が空いたりした相手の隙にすかさず打ち込む。こういう剣道を稽古でちゃんとやっていくことで、技の「品格」が高まるのだと思います。

剣道のやる上で、本当に一番大事なことは、防具をちゃんとつけること。
だらだら付けて、集合に遅れたり、ちゃんとつけてなくて、稽古の途中で外れたりするのを直したりするのは、自分の練習時間だけでなくて、稽古の相手の時間まで無駄にしてしまうことになる。これはみんなに対して失礼なこと。

ところで、いつも子供たちの練習が終わった後、先生方が自分達の稽古を始めるのですが、見てるとどうも簡単に一本とったりとられたりしてるので、どういう練習なのかと思ってたのですが、怪我をされて稽古されていない先生がいらっしゃったので伺ってみました。

いまやってる稽古は「互角稽古」というものです。普通は上位者が「稽古をつける」という形をとるので、上位者がわざを隙を見せて、そこに打たせるわけですが、「互角稽古」では段の上下に関係なく互角として、お互いに隙を見せず打ち合います。勝つことではなくて、お互いに自分の剣道をする、というのが目的なので、こんなやりかたでそのまま試合をやったら簡単に負けます(笑)だから、稽古と試合は別物ですよ。試合は勝つことが何よりも大事なので。

下の子の手が離れたら、私もこの会で剣道を教えてもらおうと決意しました。