7K
IT業界は7Kらしい。このへんは色々あるのだが、自分の考えを纏めておこうと思います。
1.きつい
このへんは一緒に仕事をする人次第ですな。その昔、師と仰いだ人の下で働いたときは、残業とかするのも苦じゃなかった。あと普通の人が計算機に触る機会があんまり無かったころに仕事についたので、勉強になったこともいろいろあったし、そういうときはあんまりきついとは思わなかった。
近年になって、失礼だけど、プロであるはずのお客さんのレベルが下がって、まともなプロジェクト管理がなされなくなって、そんな中でも一緒にいる仲間がいればなんとかなった。リーダーポジションになったときも、自分のやりたい方向がプロジェクトと一致していれば、しんどくてもきつくはなかった。
ただ、ここ5年ぐらいは、どう考えてもプロらしからぬ人がリーディングポジションにいて、そんな中で仕事をしないといけないことが増えて、きついと思うことが多くなった。1週間で仕上げないといけないのに、月曜日に出した質問の回答が木曜に来て「金曜にリリース」とか。非常識なことが多くなったと感じる。
2.厳しい
もともと大規模多重系オンライン24時間運転のシステムをやってたので、品質についてはうるさいほうだ。なので、ウェブからサンプルコードコピペしてバグが出て始末に負われるのが厳しい、とかいうようなのは、あんまり同情できない。それより「あいまいな要求定義」を「短納期」でという仕事が当たり前に出るようになってきて、そういうのは「厳しい」と思うが、本質ともともと間違ってるので、ちょっと違うような気もする。
3.帰れない
基本は帰ります。ここ一番では帰れないときもあります。がこれは大概どの職場でもありますよね。
しかし「残業を前提とした工程」を引く人とはやっていけないですな。定時で帰る、と行ったら「それだと予定が半分しか消化できないが、どこでキャッチアップするの?」と言うところが、なかなか普通にあるのが問題かと。
4.規則が厳しい
どーなんでしょう。私のところは甘いのかな。具体的な例が欲しいなあ。
5.休暇がとれない
風邪ひいて病欠したので有休がだいぶ少なくなりました。困った。
6.化粧がのらない
しらん。
7.結婚できない
結婚して子供が2人います。ちなみに嫁さんは会社の同期の友人の集まりの中にいて、私がその集まりに呼んでもらったのが出会ったきっかけです。土日は会社の人間とは会わず、バンドで毎週末スタジオ入ったりしてました。
おまけ
新卒者の就職について、私としては、もしスキルに自信があるなら、規模が小さくて、即戦力にされざるを得ないようなところに行くべきだと思います。
もしもスキルがないなら、できるだけ大きな会社に入って、大きな会社がどのようなプロセスで仕事をしているのか知った後、そこに残るか出て行くかを決めるのがベストだと思います。
私は最初に、ラッキーで、某電機メーカー系の大き目のソフト開発子会社に入ることができて、いろいろ勉強させてもらって、その点は恩を感じています。が、それをその会社にいるままで活かすことはできないと悟って、転職を決意しました。
今の会社もそこそこの規模なのですが、もともとの母体が小さな会社で、今の会社に吸収合併されてしまったそうで、もともと小さな会社で現場でがんばってきた人達がいま偉い人になっています。技術の話をしてもわかってくれます。ラッキーですな。
おまけのおまけ
大きな会社になると、プロジェクトを崩壊させ信頼を失うよりはコストを投入して、人員をフルに働かせてメンツを守ることを優先するので7Kになるのでしょう。関わる人数が多いので個々の人の評価もテキトーです。というか評価できるほど上の人は現場を知りません。イエスマンになるといいようです。
小さな会社で、決まった金額で受注する形でやってると、当然受注時のリスク検討も慎重になりますし、条件が合わなければお断りもできます。残業すると赤が出るので早く帰れと言われます。しかし技術者は技術がなければ「足手まとい」なのは明白になりますし、「どんな理由でもプロジェクトをこかして赤を出した」管理者は評価が下がります。
とにかく「自分の価値を高める」というのが重要なんじゃないでしょうか。