「武士の一分」を観てみた
超ベタでございました。しかしここまでベタにやってもいい感じにできるのだな、というのがすごい。役者のみなさんは舞台的な感があったのですが、キムタクについては、演じてる感が無かったのが印象的でした。
まずは、さほど身分の高くない武士(あまりのオーラのなさにキムタクだとわからなかった)、そして事故により失明するのですが、その後、盲人であることが普通の人の生活(杖で状況を調べて手をのばし、位置を確認して部屋を移動する、とか)、最後に「武士の一分」に全てをかけて…、というのが、よく見るキムタクさがまるでなくて、本当にそういう人に見える。まあ見る人が見ればアラも見えようものでしょうが、私は全くシロートなのでわかりませんでした。
チャンバラの部分については…、剣道の上段位者の先生方の動きを見せていただいてるせいだと思いますが、違和感があります。ただ「勝機があるとすれば、こちらが死を覚悟の上で、相手が生にこだわったときのみ」という部分について非常に納得して見れました。
商売柄、ドラマとかで「ハッカーが潜入した!」とか言って、キーをパキパキ叩くと画面に侵入された部分が赤色で表示される、とか、ああいうのを見るとドン引きしてしまうのですが、そういう意味では、ああいうものは、知らないほうが純粋に楽しめるのでしょう。そういう意味で、私は計算機と音楽とちょっとだけ剣道、以外の部分はすっかり無い人なので、楽しめて特なのかもしれません。よめさんとある舞台を見に行って、私は「おもしろかった〜」と言ってたのですが、よめさんは「なんかなあ…」とぼやいておりました。よめさんはアマチュア劇団で役者をやってたので、いろいろいやなものが見えたのでしょう。
まあ、今週は仕事でくたびれてたのですが、癒し効果はありました。みなさんにもあるかどうかは別ですが、参考まで。
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