ブログは死なず、ただ放置されるのみ。

終わっちゃいましたね。

枯葉ふたたび

秋と言えば枯葉です。
定番すぎて、すさまじくアレですが、チャンスがあれば、春夏秋冬いつでもやりたい曲の1つです。

私の記憶が確かであれば、初めて聞いたジャズのアルバムは、なぜか実家にあったチェットベイカーの「枯葉(She Was Too Good to Me)」です。今から30年ぐらい前でしょうか。


She Was Too Good to Me


むずむずと聞きたくなり、仕事帰りにツタヤに行ってみると、チェットベーカーが3枚あったので全部借りてきました。

で、その「枯葉」ですが、サイドメンにポール・デスモンドボブ・ジェームスロン・カーターまでは覚えてましたが、ドラムがジャック・デジョネットとは思ってませんでした。おとなしいフロントの後ろでリズムセクションがこっそりえぐいのは期待通りでした。こういうのはさすがに大人にならないとわかりませんでした。あんだけ叩いてうるさくないって不思議。

ボブ・ジェームスのエレピも素晴らしい。よく考えると最近エレピってあんまり聞きません。最近フォーマルなジャズ(←?)だとグランドピアノが当然って感じで、エレピ好きな私としてはちょい寂しいところです。

チェットのラッパは極めて丸いトーンで、もしかしてフリューゲルホーンなのかもしれません。ストリングスをバックにして例の中性的なボーカルが聞けたりと、もはや古臭いかもしれませんが、私にとってはすごくコンテンポラリーなジャズの名盤です。

曲の「枯葉」ですが、ベタなスケールの動きに露骨にのっかるか、逃げるか、どちらにしてもソロを取るには楽しい1曲です。しかし追求しようとまでは思わない。あんまり考えずに、ときどき思い出したように吹いてみる。きっとこれからもそんな風にこの曲を味わうのでしょう。