ブログは死なず、ただ放置されるのみ。

終わっちゃいましたね。

プログラマーと音楽家

忙しいです。
書きたいこと、いろいろあるんだけどなあ。
思い出したことなど。
とある作曲家が「曲はもう頭にあるのに、これから半年かけてオーケストラ用に譜面にしないといけないのがつらい」と言ってたという話。
システム開発と同じようなもんですかね。「要求仕様は(とりあえず)出来たけど、これから実装しないといけないのがつらい」みたいな。
で、とあるプロの作曲家が、アレンジ用のソフトウェアについて言ったことを思い出した。
いわく「基本的には自分の頭で鳴っている音を起こすのだけど、自分になかった音をプログラムが見つけてくれる可能性がある」からだとか。
IDE がそんな風に進化してゆくかもしれない。「ここはこういうインプリの方が性能出ますよ」「このほうがメンテが楽ですよ」とかダイアログが出るわけだ。
そんなのが実現したら、とりあえず腐れシステムは減るかも。そのへんのコーダーの単価は下がるだろう。
こうやって考えるとソフトウェア開発と音楽にも結構共通点があるなあ。大きな違いはオーケストラでは奏者は長い時間をかけて楽器を習得するのに、ソフトウェア開発では特にそれが必須と思われていないことか。必須であるべきだと思うんだが、歴史が浅い故の悲劇かとも思うんだが、大規模開発では「低スキルでもOK」にする方向にしか向かわない。これはこれからもそうなのだろう。
生バンドをバックに歌うパフォーマンスを見る機会はどんどん減った。プロでさえカラオケ・口パク。
便利になって失われた、昔は当たり前にあったもののうちの一つ。
インプロビゼイションがしたい。音楽でも、プログラミングでも。
だからジャズは大好きだ。自由を得るために12小節やスタンダードで自らを縛る。
トレードオフとはそういうことだ。
そしてプログラミングでの苦しみは、その縛りが自ら課したものじゃないときに生まれる。
そろそろ寝なければ。