ブログは死なず、ただ放置されるのみ。

終わっちゃいましたね。

今回は選挙行きましたよ

選挙について改めて考えてみる - @Hanadix Reloaded に書いたとおり、前回はいいかげんな理由で選挙に行かなかったのだが、今回はちゃんと行きました。
しかし、ここまで結果が大きく出ると、恐怖を感じてしまうのが、正直なところだ。
小選挙区制では1人区では、その名のとおり1人しか当選できない。なので、日本みたいに、情報のソースの少ない割にはインフラが充実している国では、その時点での国民感情がヒステリックに現れる。
前回の衆院選でも、大まかには、郵政民営化自体に賛成する人と、郵政民営化についてよくわからんけど参院否決はすなわち改革推進の否定だと感じた人の票がごっちゃになり、ああいう結果になったわけだと思う。私の選挙区でも、それまで現職だった民主の候補が自民の新人落下傘候補に敗れ、かなりビビッた。
今回は自民が足元の問題の処理にごたついているうちに、民主が地方・1人区・社会的弱者向けに、ある意味時計の針を戻すような指針を明確に掲げたことに対して「改革の痛みは味わったが、その後の恩恵を受けてないと感じている人」と「自民たよんない」と感じた人がどどどどとなだれ込んだのかという感じだ。個人的には安部さんの真っ直ぐで正直な姿勢には好感を持っているのだが、自民党というややこしい組織の頂点というのはさぞやむずかしいポジションなのだろう。
しかし、こういうヒステリックな結果は正直恐怖だ。参院は3年毎に選挙があるが任期は6年。衆院は解散もあるが一応4年。議員がピンポイントの感情で選ばれるなら、選ばれる側がそれに特化するのは当然のことで、それがどういう結果をもたらすのか想像できない。半年前に東京の5議席の残り1つを自民党候補同士で争うことになると誰が想像しただろうか。
しかし、とりあえず投票の意義が増した気はしないでもない。選挙によって国会勢力が極端に変わるなら、これまで「どうせ行ってもムダ」と考えている人たちも投票に行くのではないだろうか。私はたとえどんなくだらない考えに基づいて投じた票であっても、もし何の考えもなくサイコロの目を元に投じた票も、全て等しく1票とする現状以上に良いシステムを思いつくことができない。
ソクラテスは投票による裁判の結果、死刑を宣告された。彼は逃れることができたにも関わらず刑を受け入れ、毒杯を仰いだ。

これから起こる事をちゃんと見守ってゆきたい。