ブログは死なず、ただ放置されるのみ。

終わっちゃいましたね。

文化とカルチャー

小林秀雄のエッセイを思い出したのです。

いわく、英語の「カルチャー」は「耕す」という意味で、英語圏の人は、culture と聞いたとき、畑を耕し、植物の本来持っている力を引き出す、という語感を感じていると。しかし、「文化」は、もともと中国で文字を知らない辺境の民族に文字を教え支配する、という意味であると。
(ちょっと違うかもしれませんが)

言われてみれば、確かに文化とは「取り入れる」ものであり「自ら生み出す」ものとは違うという感覚があるような気もします。

だから海の向こうでは、どうすればプログラマが良質なソフトウェアを生み出す能力を発揮できるかを考え、ここ日本では、おろかな民(=プログラマ)をそれなりに働かせるにするにはどう尻をたたけばいいのかを考えている。

などという単純な図式ではないとは思いますが、時には少し、カルチャーという言葉の意味を噛みしめてみるのもひとつの手だと思いつつ、なのです。