ブログは死なず、ただ放置されるのみ。

終わっちゃいましたね。

メリハリ

メリハリをつけて仕事をしようと誰もがいうのだが、この業界でメリハリをつけてうまくやっている光景を見たことがない。すこし深めにアクセルを踏んでいるか、フルスロットルで回っているか、さもなくば無能で放置されているか。

もしスケジュールに余裕できてしまっても、前倒しでやっていこうとするし、遅れていればすぐさまリカバリが要求される。どうしようもなく、ゴールデンウイーク、夏休み、冬休みがあるんだが、稼動日数が少ない分深夜残業して結局あんまり労働時間が変わらなかったりで、フルスロットルで回ったツケで休みの日は一日寝てたりするのだが、当然家族はいい顔をしないし、何より貴重な休日を遊びに使えないのは人生の損失だ。

例えば農業のような春に種をまき秋に収穫するような、なんらかのサイクルがあれば、そこにメリハリをつけるきっかけというのがあるのだと思うのだけど、技術者はいつも雨に打たれることのない屋根の下で、風邪を引かない程度に管理された空調と、太陽の光をさえぎるフィルム張りのオフィスに座って、ただただ運動不足になってゆく。メリハリなく。

プロジェクトリーダー研修のテキストを開いても、平日の昼間、気持ちのいい秋の空の下で、ボーっとしていたい自分を考慮して工程を立てるべきだなんて書いているはずもなく。

ぼやいてばかりいないで、そういうのがアリな世界を作るにはどうしたらいいのかを考えてみるとしようか。