ブログは死なず、ただ放置されるのみ。

終わっちゃいましたね。

品質

品質っていったいなによ? という言葉を目にしてしまい、しばし考える。

最近どこかで読んだときになるほど、と思った品質の定義は「顧客が受ける損失の少なさ」というものであった。これだと減点法ということになるのがちょっと悲しいのだが。

品質は「しくむもの」であって、後からなんとかできるものではない。せいぜいごまかすことしかできない。品質が高くてあたりまえと思うのは勝手ですが、そういう人が頭だと後でプロジェクトが火を噴く。で、原因は「○○の品質が悪かったから」だそうです。なぜ品質が悪かったのか考えて欲しい。

やたら品質を求めるあまり制度を作りすぎて、パフォーマンスが悪くなっているプロジェクトってよくある。品質は労力をかけても必ずしも向上するわけでないところがむずかしい。いかにうまくやるか、というあいまいな表現しかできない。

プロジェクトにかかわる人間一人一人の技術の品質が上がることにより、生み出すアウトプットの品質が上がるというものであるべきだと思うのだけど、そんな話は聞いたことがないような気がする。バグが出にくくなるコーディング手法を身に付け、その結果としてコードの品質が上がるというのが良いのであって、使ってはいけないコードを規定することは表面的な対策に過ぎない。

日々仕事に追われて勉強もできない状況では、人の品質を上げることがむずかしい。

まあ、やる人はどんな状況でもやるんだけどね。