アレルギー
IT業界の「3K問題」 NTTデータ社長の考えは? − @IT を読んで、げんなりする。
エンジニアが「きつい、厳しい、帰れない」の3K状態に陥ってしまうのは要件定義が正しく行われないのが原因と浜口氏は見る。1度は要件を決めても顧客企業の都合で開発中に変更されてしまい、大幅な手戻りが起きてしまうこともたびたびだ。
これのどこが原因なんだろうか。手戻った分の納期と費用さえ出れば何の問題もないことです。逆に言うとそれが出ないのが問題なわけで、なぜそうならないのかは誰も語りません。不思議です。
ところで最近話題の「好きを仕事にする」の話。私はなんでこんな評判が悪い業界にまだいるんでしょうか。
小耳に挟んだ程度の知識ですが、世界にはたくさんの民族がいますが、それらは全て「主食」となるものを持ちえたものだ、という話を聞いた記憶があります。
話によれば、アメリカではピーナッツバターアレルギーの人が多くて、原因がベビーフードにピーナッツバターが良く使われるため、生涯のうちに摂取する量が当然多くなり、それでアレルギーとなるのだそうな。
で、我々大和民族(と言ったらいいんでしょうか、琉球とかアイヌの人は違うかもなので)は、米を得て、これが生涯に渡って食べてもアレルギーにならないことから、これまで生き長らえたのだという話です。
そういう意味で言うと、私はキーボードをいくら売っても腱鞘炎になりませんし、ディスプレイをずっと見ていてもドライアイにもならないし、クソみたいなソースでもなんとか我慢して読めるし、と、たまたま、この業界に対する耐性があっただけなんでしょうね。
「とか言いながらたまに倒れてるくせに」ということもあるのですが、原因は、中途半端どころかまるでわかってないくせに「そんなのちょっとやればできるでしょ」などという、無責任なスポンサーに対してのアレルギーです。まともな考えもなく組まれたバッファゼロ(というかマイナス)のスケジュールと、システム設計の検討不足から発生した問題の解決を現場に押し付けた結果、再発防止策として「現場の品質向上」とかわけわからんこと言い出して、開発にまるで寄与しないばかりか、はっきりいって邪魔以外の何者でもない開発プロセスの追加を当然のように要求してくることに耐えられなくなるだけです。
明日はまた、スポンサーと打ち合わせしてこなければいけません。アレルギーが出そうです。貴様がいるとまともに決まるものも決まらんのだ。でも自分では「オレはいいものを作るために頑張ってるんだ」と思ってるのは間違いなくて、会社の看板さえなければ「勘違いもいい加減にしろ」と言ってやりたいのですが、さすがにそれはできなくて悲しいですな。自社には評価ダウンを覚悟で「あの人との意思疎通は不可能です」とはっきり言ったのですが、さて来年はどうなることでしょうか。